ほんのり硫黄の匂い漂う源泉かけ流しの温泉に入りたくなったので、
咲花温泉の「佐取館」
の日帰り入浴に行って来ました。
咲花温泉には、今回行った佐取館をはじめ、ランチ付きの「日帰り入浴プラン」を用意している旅館やホテルもありますが、今回は、「食事なしでお風呂だけ」のいわゆる「立ち寄り湯」の利用です。
カジュアルに温泉に入るなら「日帰り温泉施設」が定番ですが、たまには、温泉旅館の日帰り入浴もいいですよね~。
温泉で温まりたい季節も、毎年のようにやってくるので、同じように、咲花温泉の佐取館の「立ち寄り湯」を利用しようと思っている方のために、佐取館への行き方や駐車場、利用料金、湯巡り手形の買い方と、その活用方法など…事前に知っておきたい情報をまとめました。
咲花温泉の「食事付き日帰り入浴プラン」を探している方は、以下に、まとめておいたので、そちらの方をご参照下さい。
咲花温泉 佐取館へのアクセス方法
佐取館の住所は、新潟県五泉市佐取 3008 です。
地図と言うと、ここですね。
もう少し、引いた地図の航空写真で見ると、こんな感じ。
新潟県は、五泉市から福島の方へ向かうと、最初に、山地帯が出て来るわけですが、その山地帯への入り口あたりの阿賀野川沿いに、ひっそりと佇むのが咲花温泉です。
咲花温泉の咲花は「さきはな」と読みます。
もともと、この辺りは、佐取村「先鼻地」という地名で、温泉が湧いてから「湯の花が咲く」という意味とかけ合わせて「咲花」の文字になったようです。
温泉の発見は、比較的新しく、開湯は、昭和29年です。
咲花温泉 温泉街マップ
咲花温泉は、500メートルくらいの間に、ホテルや旅館が7軒くらい立ち並ぶコンパクトな温泉です。
※咲花温泉温泉旅館協同組合の温泉街マップ よりお借りしました。
寂れた温泉、って言えば、そうかもしれませんが、お湯もいいし、大きな川沿いにある静かな温泉にはいりたい人にはおすすめです。
咲花温泉 佐取館への車での行き方
高速道路を使う場合、最寄りのインターチェンジは「安田IC」になります。
新潟県内、さらには、県外からの車での行き方をまとめました。
新潟県内から車で行く場合
新潟県内から車で行く場合、新潟市方面からなら、国道49号線を福島方面へ向かい、馬下橋東詰の信号から左折して、国道290号線に入り「まおろし橋」を渡ります。
橋を渡ったら、すぐに左折して、県道353号で、さらに、阿賀野川沿いを、もう3キロほど、福島方面へ向かうと、咲花温泉に着きます。
長岡、三条方面からなら、国道290号線で、旧村松町の商店街を通り、阿賀方面へ向かいます。
「まおろし橋」が出てきたら、橋の手前の道を右折して、県道353号へ入ります。
阿賀野川沿いを、3キロほど進むと、咲花温泉に入ります。
福島方面から車で行く場合
高速の磐梯自動車道を使うなら、最寄りのインターは「安田IC」です。
高速を使わず、下道で行くなら、国道49号(若松街道)を新潟方面へ向かい、馬下橋東詰の信号から右折して、国道290号線に入り「まおろし橋」を渡ります。
橋を渡ったら、すぐに左折して、県道353号で、阿賀野川を3キロくらい戻ると、咲花温泉に着きます。
東京方面から車で行く場合
関越自動車道→磐梯自動車道→安田IC
北陸方面から車で行く場合
北陸道自動車道→関越自動車道→磐梯自動車道→安田IC
安田ICから「佐取館」までの道順は、以下の地図を参考にして下さい。
高速を降りてから、右折でも、左折でも、どちらでも行けますが、右折で行ったほうが、少し早く着きます。
佐取館の駐車場 車を停める場所はどこ?
佐取館の駐車場は、咲花温泉を車で進んで行くと、道沿いに「佐取館 専用駐車場」の看板が出て来るので、すぐにわかります。
広々とした駐車場なので、お盆、お正月、水中花火の時期など、混雑期じゃなければ、比較的、停めやすいと思います。
駐車場から佐取館へは、歩いて1分くらいですが、小さな橋を渡り、ホテル丸松が出て来たら、振り返ってみると、正鬼大神様がいらっしゃいます。
ショウキサマと呼ばれるこの藁人形は、阿賀町の集落の守り神だそうです。
佐取館へ電車で行くなら、咲花駅から、歩いて5分
咲花温泉の佐取館へ電車で行くなら、磐越西線の「咲花駅」で降りて、歩いて5分くらいです。
新潟駅から、電車で1時間くらいの圏内で、しかも、駅から歩いて行ける温泉っていうと、咲花温泉ぐらいじゃないでしょうか。
月岡温泉の月岡駅も、新潟駅から1時間くらいですが、駅から温泉街までは、3キロ~4キロありますからね。
新潟駅から咲花駅は、新津駅で、信越本線から、磐越西線へ乗り換えないといけないので、所要時間は、電車の接続にもよりますが、
今のダイヤだと、新潟駅を11時ころ出て、咲花駅に12時くらいに到着する電車があります。
咲花温泉 佐取館の日帰り入浴の料金は?
佐取館の日帰り入浴は、立ち寄り湯の場合、通常、
1,000円(小タオル付き、バスタオルなし)
のようなんですが、今回は「湯めぐり手形」っていうのを買ってみました。
咲花温泉の「湯巡り手形」の活用方法
咲花温泉の「湯巡り手形」って言うのは、1,500円で買うと、入浴シールが3つ付いてくるので、3軒の温泉を湯巡りできる、っていうものです。
実はこれ、3軒の旅館をまわらなくても、3人で行って、その場で、3枚のシールを使うことも出来ます。
湯巡り手形の値段は、1,500円なので、3人で行った時の入浴料は、1人500円ですね。
2人で日帰り入浴するなら、1人750円。(シール一つ余り)
1人で行って、1回だけ温泉に入るなら、逆に、割高ですが、2人以上だったり、2軒以上の温泉を湯巡りしてみるなら、手形の購入がおすすめです。
「湯めぐり手形」は、どこで買えるの?
咲花温泉の「湯めぐり手形」は、各ホテルや旅館のフロントで買えます。
例えば、3人で日帰り入浴に行って、その場で、3つのシールを使いたい場合は、
「湯めぐり手形を買って、3人ではいりたいんですけど。」
って言えば、対応してくれます。
バスタオルやフェイスタオルは付いて来ません。
赤ちゃんや子供でも、シールが1枚必要です。
入浴時間は、何時から何時まで?
宿泊する人も利用することがあるので、「湯めぐり手形」を使っての入浴時間は、基本的には、午前9時~午後9時まで、になってます。
ただし、立ち寄り湯の場合は、旅館の混雑具合にもよるので、電話で、事前に「今日は、何時から何時まで大丈夫ですか」って、聞いておくのがいいかもしれません。
今回の場合も、事前に電話で聞いてみたんですが、この日の佐取館さんは「午後3時まで大丈夫」とのことでした。
湯巡り手形を10個ためると、1つもらえるものの…
「湯巡り手形」は、本物の木です。
なので、最初もらうと「お~」って思うんですが、意外にゴツくて、「ちょっとなぁ」って思うところもあります。
例えば、今回は、外側の木の皮がはげてきました。
鞄に入れたりすると、木の皮だらけになるので、あわてて、濡れたタオルを入れるのに持って来ていた袋の中に入れました。
あと、10個ためると、新しい手形が1個もらえるんですが、かなり、ゴツいので、家の中の置き場所に困ります。
10個たまったとしても、重ねると、ミニミニ丸太ぐらいにはなると思うので(笑)持って行くのも、けっこう大変そうですよね。
風情があると言えばあるんですが、う~ん、どうでしょう。
これを10個、家にとっておくのは、なかなか難易度が高いように思いました。
まぁでも、10個たまって、両手に抱えて持って行く姿を想像すると、それはそれで面白いですが(笑)
佐取館の温泉「翠玉の湯」はエメラルドグリーン
さて、いよいよ、温泉に入りに行きましょう。
佐取館の大浴場は、5階にあります。
玄関を入ると、右手にフロントがあるので、そこで受付をしてもらって、奥へ進むと、すぐに、阿賀野川を望む景色のいいロビーがあります。
エレベーターは、椅子が並ぶロビーの手前の左手にあるので、館内図を見なくても、すぐわかると思います。
佐取館の温泉の効能は?
宿の公式サイトでも紹介されてますが、佐取館の温泉の色は、エメラルドグリーンなんですよね。
翠玉(すいぎょく)の湯と言われていますが、「翠玉」っていうのが、エメラルドのことだそうです。
エメラルドグリーンの温泉と言えば、同じく新潟県内の月岡温泉が、全国的にも有名ですが、咲花温泉のお湯も硫化水素の含有量多い「硫黄泉」です。
一般的に
- 「硫黄泉の温泉」は、メラニンを分解するので、シミを薄くする効果がある
- 「アルカリ性の温泉」は、肌の古い角質をとってツルツル肌にしてくれる効果がある
などと言われていますが、咲花温泉も、月岡温泉も、硫黄泉であり、かつ、アルカリ性です。
なので、「美肌の湯」とか「美人の湯」とか言われている…というわけですね。
また、露天風呂にあった、温泉の紹介文には「不老長寿の湯」とも書いてありました。
これは、硫化水素泉は、血管を拡張する作用があるので、高血圧や動脈硬化、糖尿病などの「生活習慣病にいい」と言われてるからじゃないかと思います。
佐取館の露天風呂は、源泉100%の温泉を、かけ流し
佐取館の露天風呂は、天然温泉のかけ流しで、公式のホームページにもあるように、丸い形の「花鏡」と、四角い形の「水鏡」の二種類があります。
日によって男女の入れ替え制で、毎朝、男風呂と女風呂が入れ替わるそうです。
この日は、四角い形の「花鏡」の方にはいれました。
いや~、やっぱり、源泉かけ流しの温泉の露天風呂は、気持ちがいいですね。
硫黄の香り漂う中、湯船につかって、空を眺めていると、頭の中が、リセットされていくようです。
お湯の特徴は、露天風呂にあった説明の看板に
硫黄泉でありながら、硫黄が強すぎない「体にやさしいお湯」
っていうようなことが書いてありましたが、まさに、そんな感じです。
硫黄泉なのに、炭酸水素イオンも多く、弱アルカリ性だからか、肌なじみがよく、柔らかく体を包み込んでくれる感じなんですよね。
とは言え、源泉48度の加温なしなので、お湯の温度は、42度くらいのようで、少々熱めでした。
しばらくすると、ポカポカしてくるので、立ち上がると、眼下に阿賀野川が見えます。
これが、また、気持ちいい(笑)
浴槽は小さめなので、混んでると大変かもですが、空いてれば、ほんと、リラックスできると思います。
なお、大浴場がある5階の奥には、貸し切りの露天風呂も2つありました。(50分 2,000円)
以下に、佐取館の温泉の成分と効能などの情報を、表にまとめました。
温泉名 | 咲花温泉6号井 |
泉質 | 硫黄泉 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 |
源泉の温度 | 48.3度 |
使用位置 | 42度 |
効能 泉質別適応症 |
慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、すり傷、やけど、虚弱児童、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症 |
加水 | 加水なし |
加温 | 加温なし |
ろ過 | ろ過(循環)なし 源泉かけ流し |
入浴剤 | 入浴剤や着色料の使用なし |
塩素消毒 | 塩素消毒なし |
浴槽の清掃 | 換水と清掃は毎日 |
衛生管理 | レジオネラ菌と大腸菌の検査は年に1回以上 |
(2014年11月)
※温泉掲示
佐取館の内湯は、阿賀野川を見下ろす展望大浴場
佐取館は、露天風呂は温泉なんですが、大浴場に入ってすぐの大きな内湯は「地下水」です。
大浴場の露天風呂と貸切風呂が、かけ流しの温泉で、大浴場の内風呂は、循環ろ過加水加温方式の「地下水」というわけですね。
地下水とは言え、湧水で有名な五泉市の地下水なので「そのお湯につかる」っていうのも、市外の方にとっては、それはそれで一興なんじゃないでしょうか。
佐取館から北東に5キロくらいの位置には、ペットボトルで、そのまま売られるほどの菅名岳の名水「吉清水」がありますが、この辺りの地下水も菅名岳を通った地下水でしょうかね。
露天風呂に比べると、そんなに熱くない温度設定なので、硫黄泉の「湯あたり」が心配な方も、「あがり湯」にちょうどいいんじゃないかと思います。
よく「温泉は、最後にシャワーで流さない方がいい」って言いますが、温泉ソムリエの方によれば、硫黄泉の場合、刺激で肌が負けやすい人は「あがり湯」をした方がいいそうです。
日帰り入浴の時 貴重品や靴はどうする?
日帰り温泉施設なら、下駄箱や貴重品ロッカーが用意されてますが、旅館の「立ち寄り湯」利用の場合は、部屋がないので、「靴や貴重品はどうするのかな」って、ちょっと気になったりしますよね。
佐取館の場合は、エレベーターで5階へ上がっていくと、こんな感じで、男湯と女湯がわかるようになっていて、
畳敷きのところに上がる手前に、靴を入れておくところがあります。
旅館の脱衣所なので、服は、カゴが基本ですが、
こんな感じで、鍵のかかる貴重品ボックスもあります。
佐取館のアメニティ(脱衣所の洗面台まわり)
泊まる時の客室のアメニティではなくて、大浴場の方のアメニティです。
お風呂場の中には、シャンプー、コンディショナー、液体のボディソープと、美水泉っていう固形の美容石鹸がありました。
脱衣所の洗面台まわりには、
- 髪をとかすブラシ
- ドライヤー
- 綿棒
- T字カミソリ
- 整髪料
など、必要なものは、ひととおり揃い、
お試し品で、
- 塗るグルコサミンクリーム
- 馬油の保湿クリーム
- かかとつるつるクリーム
などもありました。
日帰り入浴の休憩所はある?
旅館なので、日帰り温泉施設のように、畳敷きの大きな休憩所があったりするわけではないですが、湯上がり処に、ちょっとした座るスペースはありました。
あとは、無料で飲めるお水と、自動販売機などもあります。
(自動販売機はアクエリアスが180円くらい)
佐取館のお土産で人気No.1は?
温泉旅館に来たら、お土産も気になりますが、佐取館のお土産コーナーは、1階のフロントの横にあります。
人気No.1でおすすめされてたのは、「翠玉の湯」っていう、とち餅のお菓子でした。
聞けば、佐取館のオリジナルお菓子だそうです。
宿泊した時、お部屋に入って、最初にもてなしてくれる、お茶請けのお菓子にもなってるようです。
咲花温泉の日帰り入浴プランまとめ
最後に、咲花温泉にある旅館やホテルの「日帰り入浴プラン」も、まとめてみました。
こちらは、昼食や夕食など「食事付きの日帰り入浴プラン」です。
湯元館は、2016年10月で閉館してしまったので、2018年10月現在、咲花温泉で営業してる旅館やホテルは以下の7軒です。
- 望川閣
- 柳水園
- いろりの宿 平左ェ門
- 一水荘
- ホテル丸松
- 佐取館
- 碧水荘
このうち、食事付き日帰り入浴プランがあったのは、以下の3軒です。
佐取館の日帰り入浴プラン
佐取館の「昼食付き日帰り入浴プラン」は、いちばん安いもので、1人3,800円のタイプがあります。
申し込みは2名からで、予約はインターネット限定、ランチは、特製のお弁当です。
そのほか、部屋で休憩できる「夕食付き日帰り入浴プラン」が5,000円から、また、昼食と夕食が付いた0泊2食のプランでは、9,000円のコースがあります。
※追記
一人3,800円の「お昼ご飯付き日帰り入浴プラン」は、2020年10月現在では、やっていないようです。
望川閣の日帰り入浴プラン
望川閣のランチ付き日帰り入浴プランは、いちばん安いもので、1人3,987円からで、休憩は、客室、または、個室会場です。
お料理によって値段が変わり、特徴的なのは、ペットと一緒に行ける日帰りプランがあること。
また、阿賀野川の舟下り、屋形船での遊覧と日帰りプランがパックになったものもあります。
一水荘の日帰り入浴プラン
一水荘のランチ付き日帰り入浴プランは、いちばん安いもので、松花堂弁当コースが、1人3,000円です。(申し込みは3名から)
そのほか、釜飯や会席料理のコースもあり、会席料理は、夜のプランもあります。
reported by マコト