絵本などにもある昔話「ぶんぶく茶釜」の茶釜が、今でも、実際に残ってるお寺があるのを知っていましたか。
群馬県館林市にある青龍山 茂林寺。
応永三十三年(西暦1426年)に開山された曹洞宗の寺院です。
ひっそりとして、決して大きくはない寺院ですが、とても有名なお寺です。
ここが、あの日本昔ばなしに出てくる、タヌキとお寺の茶釜のお話
「分福茶釜」のモデル
になっているお寺なんですよね。
なので、あちらこちらに、たっくさんタヌキがいます。
茂林寺の石碑からお寺の門までは、お土産屋さんがいっぱい
お寺の入り口前(青龍山茂林寺と書かれた石碑からお寺の門まで)には、お土産を売ってるお店が立ち並んでいます。
平日は3件ばかりしか開いてませんが、信楽焼のタヌキの置物がいっぱい売っています。
ほかにも、たん切り飴にカルメ焼き、タヌキを模した饅頭や麦落雁、落雁の型から灰皿、キーホルダー、お箸なんかも…色々あります。
1件、お寺の門の側のお店は、店主さんがオリジナルで作ったというお菓子がいくつか。
甘酒の飴やら、折り曲がり味噌せんべいやら「私が提案して作ったんですよ、ほかで買うと量が少なくて高いから」って、気さくに声かけて教えて下さいました。
お寺の門をくぐったら、参道に両脇にずらっとタヌキの像が。
どれもポージングが違い、台座の前面に「首少し出す寒明けの舌の先」などなど…1つずつ違う句が書かれています。
季節感を感じる句なので、節気か何かかなと思いましたが、意味はよくわかりません。
もう1つ大きな門があって、それくぐると、茅葺き屋根の古いお堂が見えてきます。
濃い桃色のぼんぼりの花をつけた桜がお出迎え。
茂林寺のお土産に茶釜鈴を購入
黒門から本堂を続く山門(通称、赤門というのだそうです)を通って、中へ入って行くと、左手奥には檀家さんのお墓があり、右手奥にはお堂への入り口と受付があります。
そこで、お札やお守りが売ってるので購入できます。
- 身代わり札 300円
- 安産祈願 500円
- 茶釜鈴 500円
- 交通安全のお守り 500円
- 七福神のおみくじ 1回200円
なんかもありました。
私は、お土産に、茶釜鈴を買いました。
茶釜鈴は、ちょっと大きめのキーホルダーっぽい感じもしますね。
茂林寺は、中の拝観もできまして、受付は午前9時から午後4時までです。
1人大人は300円、子どもは150円。
20名以上の団体で1割引き、障がい者とその介添人1名のみ半額です。
入り口の下駄箱で靴を脱いで置いて入ります。
スリッパはなしです。
カメラ撮影は禁止。
中は左手しか入れず、右手はお手洗いのみ。
奥の方には開祖の大林正通大和尚が、祀られていました。
その部屋にはタヌキの剥製や置物がいっぱいです。
ちょっと怖いですが…。
その奥の部屋に行く前に右に折れると、資料が置いてある部屋があります。
タヌキの絵の掛軸がいっぱいかかっていました。
他にも、いかにも古い巻物やら絵やら屏風やら…富士型に茶釜までも。
そこで催される行事の過去の広報などが展示されています。
戦時下のものと思われる印刷物や缶もあり、ちょっとした資料室か調べ物室みたいになってました。
外国人向けにでしょうか、アニメも英語で書かれた本も置いてあります。
その奥に、あの分福茶釜が観音扉のガラス張りに、防犯カメラでしっかりと守られて安置されていました。
「紫金銅分福茶釜」が正式名称だそうで、かなり大きな、黒くてどっしりしたお釜です。
こんな黒くてつやつやの、まん丸ぶっくりなお釜なんて初めて見ました。
いっぱいお茶がたてれそうです。
私は初めてここに来て、彼氏に「分福茶釜で有名なお寺があるんだよ」って教えてもらうまで全然知りませんでした。
そんなアニメか絵本など昔話のものだから、そもそも本当に存在するんだ思いもしなかったので、初めて聞いたときは「え、あるの!」って驚きました。
お茶をやっているので、ちょっとしたお勉強にもなりました。
茂林寺の駐車場やアクセス方法は?
観光バスも来るらしく、駐車場は広いです。
駐車は無料、料金は、かかりません。
東武伊勢崎線の「茂林寺前駅」の方から行っても、県道366号の方から行っても、駐車場の近くに「茂林寺」っていう看板が出てるので、すぐわかると思います。
高速道路を使って行く場合、最寄りのインターチェンジは、東北自動車道の館林ICです。
電車で行く場合は「茂林寺前」駅から、歩いて10分ほどです。
館林市がつづじの花処なので、春に行くのもおすすめ。
お寺が好きなカップルなら、デートでもいいですが、狸がいっぱいるので、親子で行ったり、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に行っても喜ばれそうです。
20代 女性 ねこ狸さんの茂林寺レポート