熊本県阿蘇市にある、阿蘇山へは初めは、中学生の修学旅行で行きました。
その時には中岳の噴火口を見て、その緑っぽい色に驚き、スケールの大きさに圧倒されました。
そして草千里ガ浜では、烏帽子岳をバックに馬が走る、のどかな風景を見ることができました。
それ以来、何回となく、この場所を訪れるようになって、今では、すっかり、山登りが趣味になっています。
しばらく、阿蘇山からは遠ざかっていたのですが、久しぶりに、阿蘇五岳のひとつ、ギザギザ姿が特徴的な根子岳に登ってみようと思いました。
今回は、そのリポートを、書いていきたいと思います。
50代 男性 コギタ 根子岳 登山レポート
根子岳登山のルートは、釣井尾根ルートに決定!
根子岳の登山口を調べたとろこ、崩落が続いているようで、西峰と天狗峰は登山禁止となっていました。
高岳との縦走路である日ノ尾峠、谷を行くヤカタガウドにも行ってみましたが、どちらもルートがないので、釣井尾根コースをとることにしました。
後で地元の方に聞いたのですが、結局このコースからしか登れなくて、しかも東峰だけが、現在は、登山可能だということでした。
熊本市内から国道57号線で大分方面へ向かい、阿蘇駅を過ぎて坂梨交差点から、高森町へつながる国道265号線を走行します。
右側に「根子岳 釣井尾根コース」の標識があるので、それに従って車1台分の幅しかない道を、10分ほど走って登山口に到着しました。
グーグルマップの航空写真の地図で見ると、この辺りです。
釣井尾根ルートの登山口は、一応、近くに駐車場があるんですが、そのスペースは、車2台分くらいです。
登山口は、駐車場から、西へ80m~90mくらいいったところにあります。
熊本市内の方から行ったとすると、駐車場へ車を停めて、少し戻る感じですね。
根子岳の東峰の頂上へ向かって登山開始
さてさて、いよいよ、根子岳の東峰の頂上へ向かって登山開始です。
登山口は、車道の終点となっていて、いきなり急な坂道となります。
周辺は、ススキの大群落地で、11月初旬の朝早くだったので、すぐに朝露で登山靴とズボンが、かなり濡れてしまいました。
10分ほどの登りで、尾根コースへ飛び出し、やや登る角度は緩くなりましたが、しばらくはススキの群落が続き、ズボンはぐっしょり。
スタートから40分ほど経って、ようやく灌木地帯に入り、ススキの朝露から解放されました。
朝日に照らされて、オレンジ色に輝く高岳の姿を右に見ながら、ゆっくりと登っていきます。
樹木がない高岳、噴火が続く中岳と違って、根子岳は自然樹林が多く、紅葉した樹木が多いので、目の保養も兼ねながらの山歩きです。
天気は快晴で、背後には九重連山の姿を見ることもできました。
途中で、初めて「下る道」が現れました。
そこには赤色のテープが張られていて「進入禁止」の文字がありました。
「ここもダメなのかな」と思いましたが、かまわずテープの下をくぐって入って進みました。
登山道には、溶岩が覆いかぶさっている場所があり、ここが危険個所ということなのかなと思いました。
そこを過ぎると、ロープが設置してある急坂の道へと変わりました。
2時間くらいで根子岳頂上に到着
出発から2時間ほどで、やや狭い場所となっている根子岳頂上(1408メートル)に到着。
頂上には若いカップルが2名、中高年男性が1人がいて、記念写真を撮ったり、目の前に見える荒々しい天狗岩を眺めたりしていました。
北側には阿蘇盆地、南側は南阿蘇外輪山、北東方向に九重連山を見ることができました。
そしてやはり天狗峰は迫力があり、バックに見える高岳、中岳との共演はかなりのワクワク感がありました。
登山の後は、道の駅でお土産を買ったり、温泉に入ったり
登山後は「道の駅 阿蘇」へお土産を買いに立ち寄りました。
道の駅すぐそばに阿蘇駅があり、運がよければJR九州が運行する、周遊型臨時寝台列車「ななつぼし」を見ることもできます。
残念ながら、この時は熊本地震の影響からか、阿蘇駅への運行がストップされていました。
買い物の後、駅前にある阿蘇坊中温泉「夢の湯」を利用しました。
駐車場付近には家族風呂が14棟ほどあり、一般浴場は少し奥まった場所にあります。
400円という手頃な値段で、入浴することができます。
岩造りの露天風呂やサウナも併設されていて、洗い場にはシャンプーとボディーソープも用意されていました。
お湯の温度がやや高めだったので、私はほとんど露天風呂に入って、登山の疲れを癒やしました。