ハイキング・登山

戦場ヶ原ハイキング~日光駅のバス停から赤沼、泉門池まで歩いて、小田代原へ

栃木県は奥日光の戦場ヶ原や、隣接する小田代原は、自然研究路が整備されていて、ビギナーの方でも、自然を満喫しながらハイキングを楽しめます。

私も何回か行ってるんですが、今回は、日光駅からバスで赤沼に行って、2時間ほどハイキングを楽しむコースを紹介します。

戦場ヶ原と小田代原の周辺のハイキングマップは、以下の2つがわかりやすいんじゃないかと思いいます。

東武鉄道の戦場ヶ原ハイキングマップ

東武鉄道の 電車の旅 のサイトで配布されている「戦場ヶ原ハイキングコースマップ」。

PDFファイルもあるので、印刷して持っていくことも出来ます。

戦場ヶ原ハイキングマップ

PDFの戦場ヶ原ハイキングマップはこちらから

湯滝レストハウスの戦場ヶ原ハイキングコース地図

温泉があって宿泊もできる 山の宿 と、食事ができる 湯滝レストハウス のホームページに掲載されている戦場ヶ原ハイキングコースの地図。

戦場ヶ原のハイキングコースの地図(見所マップ)

PDFファイルはありませんが、ホームページに飛んで、地図の写真をクリックすると、周辺の見所の解説を読むことが出来ます。

湯滝レストハウスの戦場ヶ原ハイキングコースマップはこちらから

ただし、スマホからだと、写真をタップしても、見所の解説に飛ばない場合もあります。

日光駅のバス停から東武バスで赤沼へ

今回は、電車で日光駅まで行って、そこから東武バスで赤沼まで行き、赤沼を出発点にハイキングを始めるコースを紹介します。

日光駅は、東武日光駅と、JR日光駅がありますが、こんな感じで隣接しています。

駅から東武バスで赤沼まで行きますが、どちらの駅前にも、東武バスのバス停があります。

日光駅前のバス停の地図

東武バスのホームページでは、駅前のバス停の地図や、バスの時刻表が載ってるPDFファイルがあるので、初めての方は、事前にチェックしておくといいと思います。

東武バスのPDFファイルはこちらから

赤沼へ行くには、湯元温泉行きに乗ればいいので、東武日光駅のバス乗り場は「2A」、JR日光駅のバス乗り場が「1A」ですね。

乗車時間は、だいたい1時間くらいで、料金は1,550円です。

帰りもバスに乗るなら、フリーパスを買っておいた方がお得

日光駅から赤沼までのバス料金は、片道1,500円なのですが、帰りもバスに乗って、駅まで戻って来るなら、三本松までの戦場ヶ原フリーパスを買っておいた方がお得です。

フリーパスは、途中、乗り降り自由で、2,650円なので、片道ずつ買うより、450円お得です。

日帰りはもちろんのこと、2日間有効なので、日光周辺の温泉などに宿泊したとしても、2日目も使えます。

赤沼で降りて、戦場ヶ原ハイキングのスタート

さて、国道120号線に面した、赤沼のバスの停留所で降りると、いよいよハイキングのスタートです。

赤沼のバス停の辺りは、公衆トイレや、赤沼茶屋という売店もある場所なので、ハイキング前に、用を足したり、腹ごしらえをしたり、飲み物などを調達したりすることも出来ます。

食べ物は、おはぎ、おでん、柏餅などから、そば、うどん、カレー、丼ものなどがあり、熊よけの鈴も売ってたりします。

標高1,400mぐらいの高さにあるお店と言うこともあり、食べ物は、少し値段が高めなので、気になる人は、お弁当を用意していった方がいいかもです。

(カレー750円、きのこそば860円という感じ)

戦場ヶ原の赤沼へ車でアクセスする場合

赤沼茶屋の脇の道から裏手の方に150メートルほど進むと「赤沼県営駐車場」があるので、そちらの車を停めることになります。

駐車料金は無料です。

国道120号、赤沼茶屋、赤沼県営駐車場の位置関係はこんな感じ。

戦場ヶ原ハイキング 今回は約2時間くらいのコース

今回紹介するのは、赤沼のエスケープルートから、戦場ヶ原のハイキングコースに入り、泉門池まで行って、戻ってくる約2時間くらいのルートです。

(下の地図の青い矢印で示したのルート)

戦場ヶ原のハイキングコースを泉門池まで行ったら、分岐を曲がって、小田代原のバス停まで歩き、ハイブリットバスに乗って赤沼まで持って来ます。

戦場ヶ原ハイキングのハイキングへ出発

さて、それでは、戦場ヶ原ハイキングに出発しましょう。

赤沼から、戦場ヶ原のハイキングコースへ入ると、すぐに、小川に沿ったとても和やかな風景に出会えます。

戦場ヶ原へ向かう小道

この道を10分も歩くと、森の中の小さな橋に出ます。

橋を渡って直進すると、小田代原にもいけますが、今回は右に折れて、戦場ヶ原の自然研究路に入り、泉門池を目指します。

戦場ヶ原は高地にある、いわゆる高層湿原ですが、現在は草原化が進んでいます。

これは、湿原が草原化するとやがて森林となる、高層湿原が辿るプロセスを、戦場ヶ原も辿っていることの証左です。

しかし、草原化が進んでいるとはいっても、戦場ヶ原も小田代原も現在は湿原ですから、湿原の中に足を踏み入れて、歩くことはできません。

直接足を踏み入れないように、湿原の中は木橋が整備されています。

ルート的には、この木橋を辿ればいいので、道に迷うことはありません。

戦場ヶ原を歩く快適な自然研究路

戦場ヶ原の中には、「湯の湖」から落ちてきた水を、中禅寺湖まで運ぶ「湯川」が流れています。

戦場ヶ原自然研究路の多くは、この川に沿う形で取り付けられています。

川の水は所々、湿原の中で、池のような広がりを作りだしていて、歩きながら変化に富んだ景観を楽しめます。

戦場ヶ原自然研究路

ここで注意したいのは、川に沿って湿原を歩くことから、水に不自由はしないように思えますが、自然研究路には休憩場所を含めて、水場が一つもありません。

ですから、水分補給のためのペットボトルなどは、必ず持参するようにしてください。

夏は特に、水を忘れて途中で具合が悪くなってる人を、何度が見かけたことがあります。

この道は整備されていて、誰でも歩けるイメージが先行しているので、つい準備を怠って歩き出す方が、少なくないようです。

さすがに、ハイヒールやサンダル等では無理ですし、その季節の気温にあった服装をするなど、行く前には注意が必要です。

戦場ヶ原の天気や気温をチェックするなら、ジョルダンのサイトがおすすめです。

戦場ヶ原の天気

紫外線のレベルや簡単ですが服装のアドバイスもあります。

さて、自然研究路を50分ほど歩くと、泉門池の手前にある分岐点に到達します。

ここで戦場ヶ原 自然研究路に別れを告げ、小田代原方面に向かいます。

アザミが群生する小田代原は奥日光のオアシス

戦場ヶ原 自然研究路を離れて、小田代原に向かう道は、ミズナラやカラマツの生い茂る森林の中に付けられた小道です。

土の道で、木橋部分はありません。

道も、ほぼ平坦ですから、ハイキングビギナーの方でも十分歩けます。

歩きやすい割には、小田代原は戦場が原に比べると、歩いてアプローチする人があまりいないので、ちょっとした穴場的なハイキング道です。

赤沼から小田代原に、直接向かうハイブリッドバスが出てるからかもしれませんね。

でも、おかげで静かに、トレッキングを楽しむことが出来ます。

分岐点から20分足らずで突然視界が開け、昼でも薄暗い森の小道から、パッと明るい草原に辿り着きます。

そこが小田代原です。

小田代原も、戦場ヶ原と同じく、湿原から草原化が進行中の高層湿原です。

小田代が原

雨が降ったあとは、まだまだ湿原らしい様相を呈しますが、夏の晴れた日にはまるで草原のような輝きに包まれ、小田代原の植物ともいえる野アザミが、一面に咲いています。

小田代が原の野アザミ

小田代原の周遊路を歩くと、野アザミだけでなく、貴婦人とも呼ばれる有名な白樺を、湿原の中に見ることが出来ます。

帰りは、湿原脇のバス停から、ハイブリッドバス(低公害バス)で赤沼に戻るのがオススメです。

バスの車窓から、湿原の美しい風景を見ることができます。

ハイブリットバスのルートマップや時刻表は、日光自然博物館 のホームページでPDFファイルが配布されています。

戦場ヶ原のハイブリットバスのルートマップ

戦場ヶ原のハイブリットバスの時刻表

小田代原から、赤沼へ戻るバスは、平日も、土曜日、日曜日も、最終は、午後4時台です。

ハイブリットバスの赤沼のバス停「赤沼車庫」は、出発点の赤沼茶屋のすぐ近くでもあるので、ゴール記念にソフトクリームを食べる出来ますよ。

赤沼茶屋の生乳100%のこのソフトクリームはおいしいので、私もおすすです。

Reported by ニッコウキスゲ(30代 男性)