給付金とポイント

個人事業主のための持続化給付金を申請してみた【受領印なし】

5月8日から、個人事業主、フリーランスのためのコロナ対策給付金の支給がはじまりましたね。

正式名称は、持続化給付金と言われてますが、パソコンやスマホから、電子申請で申し込める…というので、早速、私も申し込んでみました。

意外に簡単~

…かと思いきや、私の場合、2019年の確定申告書の控えに、受領印を押してなかったので、けっこう大変でした^^;

まだ、これから申請する方も、いらっしゃると思うので、実際に申請してみた体験も混じえながら、「持続化給付金の申請ガイド」風にまとめてみました。

これから申請する時の参考にしてもらえれば幸いです。

個人事業主は、コロナ対策の給付金を、いくらもらえるの?

自営業の個人事業主や、フリーランス向けの持続化給付金は、最大で100万円もらえます。(2020年5月8日 現在)

ただし、給付金をもらうためには、大きな前提条件があり、それは、以下の2つです。

持続化給付金 給付対象要件

  1. 2019年以前から、事業収入を得ていて、今後も事業継続の意思があること
  2. 2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、前年同月比で事業収入が50%以上減少した月があること

1番は、前から、事業で売上を得ていて、今後も、事業を続けていく意思がある…ってことですよね。

2番は、月間の売上の話で、2020年に入ってから、昨年の同じ月と比べると、売上が半分以上に減った月があるっていう条件です。

以上、2つの前提条件に当てはまれば、フリーランスを含む個人事業者向けの給付金をもらえる可能性が出てきます。

あなたの場合は、どうでしょうか?

私の場合は、3月の売上が半分以上に減っていたので「給付金がもらえるかもしれない」と思って、次に進みました。

では、次に、お金をもらえるとしたら「実際、いくらもらえるのか」について計算してみましょう。

【青色申告】給付金の計算方法

まずは、青色申告で確定申告をしている方の、持続化給付金の計算方法です。

青色申告をしている場合、基本的には、青色申告決算書に、2019年の月別の売上を記入していることと思います。

その月別の売上を、2020年に入ってからの月別の売上と比較した時、例えば、以下のような金額だったとします。

月間の売上比較
※画像が見にくい場合はクリックして下さい

3月と4月の売上が、去年に比べると、半分以下に落ち込んでいます。

このように、売上が半分以下に落ち込んでいる月が複数ある場合には、どの月にするか、こちらで選べます。

例えば、申請する月を4月にして、給付金額を計算してみましょう。

計算方法は、以下のようになってるので、これにあてはめて計算してみます。

持続化給付金の計算方法

★計算式
2019年の年間売上 - 選んだ月の売上 × 12

★4月を申請月にした場合
 330万 - 13万 × 12

=330万 ー 156万

=174万

※最大で100万円なので、給付金額は100万円

ついでに、申請月を3月にした場合も、計算してみましょう。

 330万 - 20万 × 12
=330万 - 240万
=90万

このような計算になるので、売上が半分以上に落ち込んだ月が複数ある場合は、基本的には、売上額の少ない月を選んだ方が、給付金の額が多くなります。

青色申告決算書に、月間の売上を記入していない方は、次の白色申告の方と、同じ計算方法になります。

【白色申告】給付金の計算方法

白色申告の場合は、収支内訳書があるものの、月ごとの売上を記載する欄はないですよね。

なので、まずは、2019年の年間の売上を12で割って、1ヶ月の平均の売上高を出します。

例えば、2019年の年間の売上が330万だった場合は、それを12で割ります。

330万円 ÷ 12 =27.5万円

そして、この27.5万円と、今年の各月の売上高を比べていきます。

白色申告の年間売上の例
※画像が見にくい場合はクリックして下さい

仮に、2020年の売上が上記の表のような額だった場合は、4月が12万円で、27.5万円の半分以下に落ち込んでいるので、4月を申請月にして、給付金を申請できます。

ここから先の計算方法は、青色申告の場合と同じです。

それでは、持続化給付金の給付金額を計算してみましょう。

持続化給付金の計算方法

★計算式
2019年の年間売上 - 選んだ月の売上 × 12

★4月を申請月にした場合
 330万 - 12万 × 12

=330万 ー 144万

=186万

※最大で100万円なので、給付金額は100万円

持続化給付金は10万未満は切り捨て?

持続化給付金は、当初は、10万以下の金額は、切り捨てになってました。

これは例えば、以下のような売上だった場合に影響して来ます。

持続化給付金 10万未満切り捨てに影響を受ける場合の例
※画像が見にくい場合はクリックして下さい

仮に上記の表のような売上だった場合、4月の売上が半分以下になってるので、この月が申請月になりますよね。

そこで、4月を申請月にして、給付金額を計算してみると…

 179万 ー 7万 × 12
=179万 ー 84万
=95万

となり、給付金は、95万円ですが、10万未満は、切り捨てなので、当初は、この場合の給付金は90万になってました。

ですが、このやり方は、すぐに改められ、10万未満として切り捨てられたお金は、後日振り込まれることになりました。

上記の例で言えば、5万円が後から振り込まれます。

[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]参考:「持続化給付金」の支給額の算定方法を変更しました(経済産業省)

[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]参考:持続化給付金の給付額における10万円未満の金額の取り扱いについて(中小企業庁)PDFファイル

個人事業主の給付金のもらい方【持続化給付金の申請方法】

さて、それでは、給付金の額がわかったところで、今度は、給付金の申請方法を見ていきましょう。

申請は、中小企業庁の以下のサイトからの電子申請になっています。

持続化給付金の申請用のホームページ

給付金申請のための必要書類

持続化給付金の電子申請をするにあたっては、いくつかの添付書類(証拠書類)が必要です。

これを用意するのが、ちょっと面倒くさいですよね。

だけど、実際に、申請してみた感じだと、事前に添付書類を全部用意してから、申請画面に入力していった方が、スムーズに進むように思いました。

どんな書類がいるのかは、申請サイトの以下のページでも、詳しく説明されています。

持続化給付金の証拠書類

※ページの中程に証拠書類の説明があります。

※初期では、法人の証拠書類が表示されているので、個人事業者の方のタブをクリックして下さい。

個人事業者のための持続化給付金の必要書類


公式サイトの説明で、だいたいわかると思いますが、申請するにあたって、「ん?これはどういうことだろう?」っていうところも少しあったので、以下で、補足説明しています。

確定申告の受領印なし場合

今回の持続化給付金を申請で、いちばん最初に出て来る証拠書類が「確定申告書 第一表の控え」ですよね。

そして、この控えには、収受日付印が押されていることが原則条件になってます。

確定申告をした時に、税務署の人に押してもらう、いわゆる受領印ってやつですね。

この受領印、私も、いつもは、押してもらっているのですが、今年は、コロナもあるので、郵送での確定申告にしたので、押してもらってませんでした。

まさか、こんなところに影響が出て来るとは^^;

それで、確定申告に受領印がない場合は、どうしたらいいのかと言うと、追加で…

納税証明書(その2)所得金額用(事業所得金額の記載のあるもの)

を提出を提出することになります。

納税証明書の発行方法は、調べたところ、以下の4パターンがあるようです。

納税証明書の発行方法

  1. 納税してる税務署の窓口に行って、納税証明書をもらう
  2. e-Taxで、納税証明書の請求を行い、税務署に行って受け取る
  3. e-Taxで、納税証明書の請求を行い、郵送で受け取る
  4. e-Taxで、納税証明書の請求を行い、電子ファイル(電子納税証明書)として受け取る

[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]参考:納税証明書の交付請求について(国税庁 e-Tax)

私の場合は、e-Taxで請求して、受け取りは税務署まで行く2番にしました。

納税証明書を郵送でもらう3番でも良かったんですが、発行手数料の支払いが、インターネットバンキングによる電子納付で、ちょっと面倒そうだったので、やめておきました^^;

e-Taxで請求しても、税務署まで取りに行けば、手数料は現金納付です。

納税証明書の交付手数料は、通常400円ですが、e-Taxから申請したら370円でした。 

ちなみに、納税証明書の交付請求書は、こんな形式です。

納税証明書 交付請求書(PDFファイル)

上記の請求書で「その2」にチェックを入れて、さらに、「事業所得金額の証明」にチェックを入れることになります。

納税証明書 交付請求書

e-Taxソフトが意外に面倒だった

e-Taxによる納税証明書の交付請求を選んだものの、e-Taxソフトを使えるようにするまでが、意外に面倒でした。

私の場合、e-Taxの「確定申告作成コーナー」は、毎年使っていたものの、まだ、e-Taxソフトの方は使ってませんでした。

そこでまず、e-Taxソフトが使えるかどうかの、環境チェックをしたところ

「×:ブラウザの設定を見直し、機能拡張が利用可能な状態にしてください。」

と出てきたので、よくある質問のこのページを見ながら、事前セットアップツールをインストールしました。

その後、e-Taxソフトの利用開始登録などを経て、ようやく、納税証明書が請求できるようになりました。

申請が e-Tax からでも、税務署まで行って、納税証明書を窓口で受け取る場合には、電子納税証明書やICカードリードライタなどは、必要ありませんでした。

e-Taxソフトには、ちょっと苦戦しましたが、取りに行った時には、税務署も、そんなに混んでなかったので、スムーズに納税証明書を受け取ることが出来ました。

売上台帳はどうしたらいいの?

私の場合は「やよいの青色申告」を使っているので、対象月の売上を印刷して、それを提出しました。

会計ソフトを使っていない方は、対象月の事業収入であることを確認できれば、Excelの集計表や、手書きの売上帳でも大丈夫なようです。

通帳写しは、どの通帳がいいの?

これは、証拠書類と言うよりも、給付金が振り込まれる口座が「本当に本人の口座かどうか」の確認のようです。

なので、お金を振り込んで欲しい口座の通帳のコピーを取ればOKっていうことですね。

ネットバンクの場合は、口座の画面のキャプチャ画像を提出すればいいようです。

写真入りの本人確認書類

写真入りの本人確認書類は、よくあるようなものが並んでますね。

個人番号カードってなんだっけ?って、ちょっと思いましたが、これは、写真入りのマイナンバーカードのことのようです。

私の場合は、まだ、マイナンバーの通知カードしかなかったので、運転免許証のコピーにしました。

持続化給付金 申請の流れ

給付金の申請に必要な書類が揃ったら、持続化給付金のホームページにある「申請する」のボタンを押して、申請手続きに入っていきます。

メールアドレスの登録(仮登録)

「申請する」をクリックすると、まずは、仮登録画面になります。

メールアドレスの登録画面

事業形態やメールアドレスを入力し、申請にあたっての同時事項を読んで、同意できるようであれば、「全ての事項に同意します」にチェックを入れて「次へ」のボタンを押します。

仮登録内容の確認画面が表示されるので、メルアドなどが間違ってないか確認して「登録」のボタンを押します。

仮登録完了メールが来る

すると、登録したメールアドレスに、仮登録完了メールが届きます。

このメール掲載されているURLをクリックすると、本登録へ進めます。

ログインIDとパスワードの設定

本登録の最初は、ログインIDとパスワードの設定です。

8文字以上の任意のログインIDとパスワードを入力して「登録」のボタンを押します。

ログインIDとパスワードの設定画面

※IDとパスワードは、半角アルファベットの大文字、小文字が使えて、少なくとも数字を1個以上入れなければなりません。

住所、氏名などの入力

すると、今度は、住所、氏名などの入力画面になります。

宣誓項目にチェックを入れて、住所や氏名などを入力していきます。

※宣誓項目には、全てチェックを入れないと、申請ができません。

設立年月日(開業日)は、基本的には、開業届に記載してある日付の入力です。
ただし、2018年以前の開業で、開業日がわからない場合は、近い日付を入れればいいようです。

特例適用の選択

次へ進むと、今度は、特例適用の選択画面になります。

今回の持続化給付金には、昨年、新規開業したばかりの人や、事業継承をした人をはじめ、いくつかの特例が設けられています。

この画面では、どの特例が当てはまるかを選択します。

特例適用の選択画面

特例ではなく、通常の申請なら、一番上の「一般的な申請方法」にチェックを入れればOKです。

特例については、持続化給付金の申請ガイダンスのPDFにも詳しく書いてあるので、そちらも参照して下さい。

持続化給付金 申請要項(申請のガイダンス)(PDFファイル)

売上と口座情報の入力画面

次は、売上と口座情報の入力画面です。

画面に従い申請する売上を入力していくと、給付金額が自動で計算されます。

ただし、2020年5月8日現在では、10万未満は切り捨ての給付額でした。

証拠書類のアップロード画面

この後、用意した証拠書類をアップロードする画面になるので、画面に従ってアップロードしていきます。

画像は、jpg、jpeg形式と、png形式が使えました。

文章の場合は、PDF形式も使えます。

私の場合は、パソコンから申請したので、証拠書類をプリンタでスキャンしてアップロードしました。

スマホからの場合は、カメラで撮影した画像でも大丈夫なようです。

全ての項目の確認画面

最後に、今まで入力した全ての項目の確認画面が出てくるので、ここで最終チェックをして、良ければ、申請します。

申請が終わると、以下の画面になります。

※申請に不備があった場合のみ、登録したメールアドレスに連絡が来るようです。

持続化給付金の申請サポート会場

持続化給付金の申請を、自分だけでやるのが難しい人のために、電子申請の「申請サポート会場」が、全国552箇所に設置されています。(6月8日現在)

近くの申請サポート会場はどこにある?

近くのサポート会場がどこかは、経済産業省のサイト内の以下のPDFファイルで確認することが出来ます。

全国の申請サポート会場一覧(PDFファイル)

また、持続化給付金の公式サイトでは、都道府県別に探したり、地図から会場を探したりも出来るようになってます。

都道府県別に申請サポート会場を探す
地図から申請サポート会場を探す

申請サポートは事前予約が必要

新型コロナウイルス感染防止のため、会場でサポートを受けるには、WEB、もしくは、電話などで事前予約が必要です。

会場に行く前の事前準備や、持っていく書類など、詳しくは、持続化給付金の公式サイトにも説明が掲載されています。

持続化給付金の申請サポート会場について

給付金はいつもらえるの?

給付金は、申請に不備がなければ、2週間程度で、申告した銀行口座が振り込まれる、とのことです。

なお、申請書類の確認が終わって、給付が決まれば、給付通知も、自宅に送られて来ます。

さらに、不支給に決まった場合には、それはそれで、不支給通知が届く、ということになってます。

[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]情報元:よくある質問「給付金の受け取りについて」より(持続化給付金 申請サイト)

持続化給付金が振り込まれました(追記)

私の場合、5月8日の金曜日に、給付金の申請をしていたんですが、12日後の5月20日には、申請した銀行口座に持続化給付金が振り込まれてました。

現金の振り込みまで、2週間程度とのことでしたが、早めに振り込まれたので、良かったです。

何時ごろ振り込まれるのか、気になる方もいらっしゃると思うんですけど、私の場合は、5月20日の午前10時には、すでに、振り込まれていました。

なお、振り込まれていたのは、10万円未満を切り捨てた金額です。

切り捨てられた方の10万未満のお金は、まだ、振り込まれていません。

給付金のハガキの通知も来ました

2020年5月31日 追記

持続化給付金の通知ハガキ

持続化給付金の1回目の振り込みから、10日後の5月30日、振り込みのお知らせの通知ハガキも届きました。

1回目の振り込みで、切り捨てられた10万円未満のお金が「いつ振り込まれるか書いてあるかな」って思って、中を開いて見てみましたが、それは、記載されてませんでした。

給付金の通知ハガキに記載されていたのは…

  • 申請番号
  • 個人事業者氏名
  • 給付金額
  • 振込口座

の4点です。

もしも、振込口座へ給付金を振り込めなかった場合には、金融機関へ問い合わせたり、申請者へ電話で問い合わせたりすることがあるそうです。

10万未満で切り捨てられた金額も、追加で振り込まれました

2020年6月3日 追記

持続化給付金の1回目の振り込みで、切り捨てられていた10万未満の金額も、6月2日に追加で振り込まれました。

1回目の振り込みが、5月20日だったので、13日後ですね。

現金の振り込み時間は、1回目と同じく、午前10時前の9時40分ころでした。

これで、持続化給付金の受け取りは完了です。

参考のために、私の場合の「給付金受け取りスケジュール」をまとめておくと、以下のような感じです。

と言うわけで、給付金の申請から、受け取り完了まで、一ヶ月はかからなかった感じでした。

迅速な対応、ありがとうございました。

持続化給付金の申請は、いつまで大丈夫?

持続化給付金の申請の締め切りは、令和3年1月15日(金曜日)の24時まで、です。

(電子申請の送信完了が、令和3年1月15日24時まで)

申請スケジュールについては、公式サイトだと、以下のページに掲載されています。

持続化給付金の申請スケジュールについて

申請期間が来年の1月15日まであるので、まだ、売上が半減している月はないけれど、これから半減する月が出て来そう…っていう方でも申請できそうです。

雑所得や給料所得の人はもらえないの?

個人事業主の持続化給付金の対象は、当初、事業所得として確定申告している人のみでした。

フリーランスとして活躍していて、雑所得や給与所得で申告していた人は、もらえなかった…ということですよね。

しかしながら、これを受けてか、梶山弘志経済産業大臣は、5月22日の記者会見で、対象とする人を拡充する方針を発表しました。

これによれば、フリーランスの人が、雑所得や給与所得で、確定申告をしていた場合でも、

業務の委託元の支払調書などを確認できれば、

持続化給付金を給付できるようにする、とのことです。

雑所得や給与所得で確定申告をしているフリーランスの人の給付金申請は、「6月中旬から受付を始める予定」と発表されています。